創立141周年記念式典・記念講演
2025年10月30日 12時50分10月29日(水)、本校講堂において創立141周年記念式典が挙行されました。校長式辞では山形東高校の前身である山形中学校第1回卒業生の校友である安達峰一郎博士に言及があり、常設国際司法裁判所所長を務め「世界の良心」と称された博士を範とし、「武力ではなく知と理性により平和を実現できる国際人になって欲しい」ということが語られました。
      
  
 記念式典に引き続き、「新型コロナウイルス学者が生まれるまで」という演題で、東京大学医科学研究所システムウイルス学分野教授佐藤佳氏(本校平成13年卒 山東51回 東暁会)による記念講演が行われました。高校時代から大学選択の話、新型コロナウイルス感染拡大時に立ち上げた研究コンソーシアム「G2PーJAPAN」の話、次のパンデミックに備えるための最新の研究の話など、多岐にわたってお話をいただき、最後は「夢を見ることほど大事なことはない」という生徒の皆さんへのメッセージもいただきました。質疑応答では、予定時間内には収まり切れないほどの質問があり、生徒の皆さんの関心の高さがうかがえました。質問には丁寧にお答えいただき、大変学びの多い有意義な記念講演となりました。     
    
 
今年は、先の大戦の終結から80年という節目の年に当たります。昭和18年に海軍予科練に入隊した方(山中第58回)の記録が「創立記念日特集」として生徒及び職員に配付されましたが、先人の苦労の上に私たちの現在があるということを改めて心に刻み、戦争のない平和な世界の実現に向けてこれからも学びを深めていって欲しいと思います。